
訪問診療(在宅医療)
大きな環境変化のない住み慣れた場所で療養生活を送りたい患者様に対して、主治医がご自宅に訪問することにより、通院や入院をすることなく、医療を受けることができます。当院にご通院をいただいている患者様が外来への通院が難しくなってこられた際に、外来へ通院より訪問診療への切り替えを行っております。また、入院ベットを保有している当院(45床)だからこそ、患者様や介護者の方のご状況に合わせた医療を必要に応じてお届けできます。ご入院が必要になった際は、当院の主治医が病棟をはじめとするスタッフや他医師と連携して、入院生活をサポート致します。また、当院の訪問診療の患者様に対して、24時間365日の医療相談をお受けしております。必要時には往診させていただきます。
大村病院の訪問診療(在宅医療)の特徴
- 病床(在宅患者様用に準備)を持っている為、患者様の緊急時の対応(検査の実施含む)や入院をスムーズに行う事ができます。
- 定期的なレスパイト入院(一時短期入院)⋆を行うことができます。介護されている方のご都合や介護疲れを軽減していただくためにご利用いただけます。
(レスパイト入院時は原則、検査や治療行為は行っておりません。) - 当院でご対応が難しい症例の場合には、連携先の急性期病院へスムーズにご案内することが可能です。
- 当院の連携先医療機関と患者様の在宅での療養生活をサポートさせていただきます。
訪問診療(在宅医療)への取り組み

当院では、通院が困難な患者様が安心して過ごしていただくために、ご自宅で病態に応じた医療を受けられるよう訪問診療計画を立て、定期的に当院の医療スタッフが訪問して医療提供を行っています。
また、当院では訪問診療の経験が長いベテランのスタッフが多数在籍しております。患者様へより安全で快適な医療をお届けできますように日々目指しております。
在宅でできる治療や検査は限定されているため、患者様ご本人やご家族様を含む介護者の方と主治医が相談しながら治療方針を決めて、訪問診療を行って参ります。
訪問診療と往診の違い

訪問診療:患者様の療養状態に応じて定期的に訪問する診療形態です。月2回程度訪問し、継続的な診療を行う事により、慢性疾患の管理や病気の早期発見・予防に繋げています。
往診:患者様からのご要望により、診察が必要と医師が判断した場合に臨時(緊急)に診察を行う事です。
訪問診療・在宅医療開始までの流れ
STEP1 お問い合わせ
「ご自宅で療養したい」「在宅医療に興味がある」とお考えの方は当院に直接ご連絡いただくか、担当のケアマネージャーの方にご相談下さい。
| お問い合わせ先 | 03-3773-0104(在宅医療部 直通) |
| 受付時間 | 平日9:00~17:00 |
STEP2 ご説明・ご相談
当院の専門スタッフより在宅医療や介護保険等に関して、費用等を含めご説明をさせていただきます。また、ご本人様やご家族の方のご相談も承ります。
STEP3 ご契約・初回訪問日の調整
ご案内いたしました内容にご理解・ご納得いただけましたらご契約締結となります。書類を授受をした上で初回訪問日等についての詳細を確定させていただきます。
STEP4 訪問診療の開始
ご契約内容に沿って定期的な訪問診療を開始いたします。
対象となる方
外来通院が困難な方
- 寝たきり・それに近い状態の方
- 在宅療養や介護をお考えの方
- 退院や施設退所後の在宅での療養生活に不安をお持ちの方
- 認知症等で見守りが必要な方
- パーキンソン病等の難病の方
- 通院に付き添いが必要な方
- 腰・膝の痛みが酷くて医療機関に行けない方
- 筋力の低下で歩行が難しい方
- 車いすを利用されている方
- 病気や事故の後遺症により麻痺がある方
- 在宅にて医療処置や管理等が必要な方
- 胃ろう管理をされている方
- 在宅酸素療法を行っている方
- 尿道カテーテルを利用されている方
- 褥瘡(床ずれ)がある方
- 食事が十分取れずに点滴を必要とされている方
終末期をご自宅で過ごされたい方
- 在宅での終末期(ターミナルケア)・ホスピスをお考えの方
その他
- 要支援、要介護認定を受けている方
- 介護施設にご入居されている方
診療・管理内容について
- がんの在宅緩和ケア
- 褥瘡(床ずれ)・潰瘍の在宅治療
- 心循環器疾患の在宅管理
- 慢性心不全、心臓弁膜症術後 等
- 呼吸器疾患の在宅管理
- 慢性呼吸不全、COPD、気管支喘息、肺炎、間質性肺炎 等
- 認知症の在宅管理
- アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管性、前頭側頭型 等
- 脳血管・筋疾患等の在宅管理
- 脳梗塞・脳出血後遺症、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、ALS、重症筋無力症 等
- 経鼻経管栄養や呼吸器の管理
- 慢性疾患の在宅管理
- 糖尿病、高血圧、高脂血症、膠原病(関節リウマチ等)、老衰、廃用症候群、骨粗鬆症 等
訪問エリア
当院(品川区大井3-27-11)より16㎞圏内のご自宅や施設へお伺いします。
訪問エリアに対してご質問等ございましたら、ご契約前に事前に当院までご相談をお願い致します。
以下は現在のメイン訪問エリアです。こちら以外でご要望があればご相談ください。
- 品川区
- 大田区
- 港区
- 江東区
- 世田谷区
- 目黒区

レスパイト入院
在宅で介護されているご家族様や介護者の方が、一時的に在宅介護から離れる必要がある際に、一時入院する形でご家族様や介護者の方をバックアップすることを目的とした仕組みがレスパイト入院です。
レスパイト入院の対象となる方
レスパイト入院は、介護保険のショートステイ利用が困難な方も対象としております。ショートステイでは、胃ろう・酸素吸入・吸引・点滴・インスリン注射などの医療が必要な方のご利用が難しいケースもございます。医療管理が必要な下記の方のご対応が可能です。
- 神経難病の方
- 人工呼吸器を装着されている方
- 気管切開を受けられた方
- 胃ろう、腸ろう等の経管栄養、静脈栄養の方(口からの飲食が困難な方)
- 自立歩行や排泄が困難な方
- 治療に関わる処置が必要な方
レスパイト入院の活用事例
- 介護疲れで少し休みたい(肉体的・精神的な負担の軽減)時
- 冠婚葬祭のため、介護者の方が家を留守にする時
- 介護者の方やご家族様の病気・入院・出産などにより一時的に介護が難しい時
- 介護者の方が旅行に出かけたい時
- 患者様ご本人がご家族様としばらく離れて過ごしたい時入院期間
レスパイト入院期間
1回の入院期間は、原則14日間以内で、月に1回のご利用になります。
他の医療機関へのレスパイト入院も含めて、通算利用日数が60日を超える場合は3ヶ月間はご利用いただけません。予めご了承ください。
レスパイト入院に関するお問い合わせ
お気軽に当院までご相談ください。患者様のご家族を含む介護者の方、ケアマネージャー、訪問看護ステーションの方からのご相談を承っております。
また、当院以外のかかりつけの先生からのご相談もお待ちしております。
| お問い合わせ先 | 03-3773-0104(在宅医療部 直通) |
| 受付時間 | 平日 9:00~17:00 |

